先祖供養

 「供養」という言葉を調べてみると、「供養」とは、「供給資養(きょうきゅうしよう)」の略で、三宝(仏、法、僧)や霊(亡き人)に供物を供え、お経を読むのも供養であり、その善行を他にめぐらし、自他共に救われてゆくことを資(たす)け、更にそれによって共々養われていくこととあります。

供養には
三宝供養 佛・諸尊、法、憎の三宝に対する供養
(釈尊降誕会、釈尊涅槃会、宗祖報恩お会式など)
追善供養 ご先祖、水子、有縁、無縁に対する追善供養
(施餓鬼供養、彼岸供養、年回忌供養、水子供養など)
開眼供養 仏像、仏画、位牌、仏具等の開眼供養
(仏壇開眼供養、自動車開眼供養、墓石開眼供養など)

お墓について

お墓は、その家の家系図です。
 ご先祖の供養の気持ちを形に表したものがお墓です。お墓に関する
諸事の進行は、家族や兄弟みんなで相談して決めましょう。

墓地にもいろいろあります。

 墓地には、菩提寺(お世話になっている寺院)の墓地、公共の墓地、
民間経営の墓地などがあります。墓地を選ぶめやすとしては、予算、
スペース、交通の便のよさ、寺の管理のあり方などをよくチェックする
ことです。

墓石を建てるには、1〜2ヶ月かかります。

 墓石を建てる前に、寺院や業者と墓石の質や大きさ、形、彫字の内容
などについて相談します。近頃では、生前中に墓石の建立をおこなう
場青もふえています。こうした行いは寿陵(じゅりょう)といい、善根
あるものとされています。

墓石が建ったら、入魂式と納骨をおこないます。

 墓石を建立したら、僧侶と親戚の人たちを招いて、入魂式をおこない
ます。墓前に線香と供物をそなえましょう。読経、除幕、焼香などの
入魂式を行った後、納骨します。

お盆とお彼岸にはお墓参りを忘れずに。

 お参りに行ったら、まず墓石を洗ったり、まわりをきれいにし、線香
や仏花、お供えものをします。お盆と春・秋のお彼岸には、家族そろって
お参りしましょう。